わりきり

人妻とのワリキリ
わりきりのサクヤちゃんは、関西育ちの女の子。上京して2年になると言う。僕は、そのキーワード1点で、彼女に援助を申し出た。
何を隠そう、僕も関西出身で、彼女と立場は似ている。学校を卒業して地元企業に就職したのだが、まさか関西以外に配属されるとは思ってもみなかった。
関西弁が聞こえない毎日。幸い関西芸人が出演しているテレビ番組は多いので、それだけが僕の癒しになっている。
待ち合わせ場所にやって来たサクヤちゃんは、耳掛けストレートが似合っているちょっとミュージシャン風の女の子だった。
アパレル関係に勤めているが、都会暮らしで財政は逼迫しているらしい。
わりきりでもやろっかなーと、何の気なしにわりきりサイトに登録してみたら、僕みたいな似た立場の男が引っ掛かってきて即決したと言う。
どうしても、たこ焼きやら串カツがしっくりくる関西っぽさが抜けない僕と比較して、彼女は都会チックに洗練されたイメージを持っていた。
・・・が、それは見かけだった。
「ほな、わりきってがんばるでー!」
ホテルの部屋に入室するなり、そんなことを言ってきたので「それ言うなら、はりきってやろ!」とツッコミをしてみる。
すると、サクヤちゃんは「そうそう、そのノリが関西っぽくてええね」とうれしそうに笑った。
「わりきりってあれやね。努力した方が最後に勝つってやつやろ?」
「それは、ありときりぎりすや!」
僕たちは、部屋のビールを飲みながら、ボケとツッコミを繰り返した。
都会の波に関西弁を忘れかけていそうではあったものの、やっぱりこうして関西人と会うと言葉が自然と訛ってくる。
二人でキャッキャ言いながらシャワーを浴びた後に、ベッドインする。
僕が丁寧に愛撫すると、おちゃらけていたサクヤちゃんが笑いを忘れて感じ始めたようだ。
そして、湿りきった股間の突起を刺激すると、やがて彼女は頂点を迎えようとしていた。
「あかんイク―!」
ああ、懐かしい関西弁の世界。僕は、ほないくで!と、サクヤちゃんに挿入した。
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